少し前まで夏のような陽射しだったのに、最近一気に冷え込み、
冬の気配を感じる今日この頃。
皆さんはどんな秋をお過ごしですか?
今回は、ヴァイオリン・リトミック講師の東がブログを書いております。
私にとっては5回目となるブリュッセルの秋ですが、
当教室のあるオーデルゲムで過ごす秋はまだ2回目。
教室オープンの準備で慌ただしく過ぎ去った去年の今頃と違い、
今年は少し生活にも慣れ、季節を感じることができる喜びを噛み締めています。
もちろん、半月後に迫る発表会の準備もしていますよ♪
さて、今回はそんなオーデルゲムで見つけたおいしい秋の話題をお届けしたいと思います。
お教室の近くで見つけた美味しいケーキです。
Place Pinoyの角にあるパン屋さん『Demaret』は、ベルギーの地方に古くから伝わる
レシピのタルトを4種類販売しています。
そのうちの一つ
La tarte du Vi-Paurin という名前の林檎タルトを試してみたのですが、とーっても美味しい!
林檎のスライス、林檎のコンポート、カスタードクリーム、ラムレーズン
の入ったタルトに、アーモンドとお砂糖を散りばめて焼いたもの。
Rixensartという町に昔から伝わるケーキなのですが、実はコレ、
“無料のケーキ”と呼ばれていたそうです。
というのも、その昔、この町の人たちはとってもケチだったそうで、
そのケチっぷりは物を買うときもできるだけ値切る、
値切るどころか無料(フランス語でpour rien=po rin)を要求するほど。笑
町は林檎の木が大量に植えられていて林檎はタダ同然だったそうで、
その林檎をたくさん使ったこのケーキのレシピが生まれたそう。
時が経ちpo rinという単語はpaurinに変わり(いずれにせよワロン訛り)
このお菓子の名前もTarte du Vi Paurinとなったのです。
こんな美味しいケーキがケチな人たちによって作られたエコノミーケーキだったとは!笑
ちょっとショックですが、そんな少ない材料で作られたとは思えない美味しさ!
ラムレーズンはそんなにたくさん入っていないので、そこだけ避けたら
お子さんも好きな味だと思います。
気になる方は是非トライしてみてください♪
Place Edouard Pinoy 8, 1160 Auderghem
月〜金:7時−18時30分
土・日:7時−14時
http://www.patisserie-demaret.be/
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